成人式に初めて飲む日本酒。結婚式の三三九度。大切なマイホームを建てるときには、建て前の儀式に必ず日本酒がまつられ、一同で飲み交わします。このように、人生の慶事に日本酒はなくてはならないものですが、それもそのはず、もともとお酒は御神酒というように、神にまつられたもので、やがて祭りのような儀式で人々に飲まれるようになったのです。

祭りというハレの場で日常の労働や束縛から開放され日本酒を飲むことで、特別の日を祝うとともに、また新たな明日への活力を生み出すようになっていったのです。そもそも、この祭りが酒宴のルーツ。今のように簡単にお酒が飲めなかった時代に、人々は年に一、二回のお酒の場を楽しんだのです。やがてお酒は、生活の中でとても重要な意味をもつようになってきました。