階段を下りるとそこは別世界。客層は地元住民やサラリーマン、レストランのソムリエなどさまざま。

レトロムード、地下ならではの品質管理の良さ

外観は、本格派の喫茶店はたまた画廊?といった雰囲気で、すぐにはここが酒販店とはわからない、不思議な魅力を放っている「宮崎屋球三郎商店」。高級住宅街で学園都市でもある小田急線成城学園前駅の北口近くに、駅の開業年である1927(昭和2)年に開業、インパクトのある店名は初代オーナーの名前だそうです。

驚くのは外観や店名だけではありません。店は地下にあり、天井が高く、板張りの床に太い木の梁、招き猫や提灯、オリジナルポスター等、レトロムードあふれるユニークな内装なのです。3 代目の現オーナーがデザイナーのため、しつらえのほとんどが手作りとのこと。ついつい長居したくなる、そんな楽しい空間です。

「以前は1 階も店舗でビールやウイスキーなどを扱っていましたが、3 年前にリニューアルし、地下に店舗を集約させ、商品は日本酒と焼酎、ワインにしぼりました。年間を通して温度変化の少ない地下は、お酒の品質管理に理想的。さすがに東日本大震災の時には多少揺れましたが、震度3 くらいではびくともしません」と話すのはマネージャーの小島利恵さん。

小島さんは長年、焼酎を担当してきましたが、日本酒担当になったのを機に、今年、唎酒師の資格を取りました。他にも5 名が一緒に試験を受け合格。

「お客様にとっては、店員が何の担当であるかということは関係なく、誰もがご要望に応えられるべき。そのために、資格取得や蔵元訪問など、プロとしての知識や情報を常に得るよう努めています」

週末は蔵元試飲会を積極的に行い、 それを楽しみに千葉や埼玉など遠方から訪れる人もいるそうです。

右手の赤いテントが入口。ガラス窓に張りついてのぞき込む人が少なくない。

大型冷蔵庫を配した日本酒コーナー。日本各地の約29 蔵元の酒を扱う。備前焼などの酒器も販売。

中央に焼酎コーナー、その反対側には写真のワインコーナーがある。

試飲会スペース。試飲会は一つの蔵元にしぼっている。

東京都世田谷区成城6-9-1 五和ビル
☎ 03-3483-1114
平日 10:00 ~ 21:00 / 日・祝日 10:00 ~ 20:00
水休
http://www.miyazakiya.co.jp

NPO法人FBO(料飲専門家団体連合会) 会報誌「もてなしびと」2013.8掲載より一部抜粋